電気工事士になりたい人必見!資格取得から現場までの道のり2024.06.06
電気に関する工事を行う際に、必要となる資格が「電気工事士」です。電気工事士は日常生活に欠かせないインフラである電気に関連する資格のため、今後も安定したニーズが期待できます。今回の記事では電気工事士を目指す人のために、仕事内容や資格の種類、資格取得のメリットについて解説します。電気工事士を目指すにあたってのよくある質問と回答についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
電気工事士とは?
電気工事士とは、電気設備の保守点検や工事を行う際に必要となる国家資格です。電気設備は取り扱いを間違えると大事故につながるため、一定の資格取得者以外は電気工事を行ってはいけないことが、法令で定められています。
電気工事士のおもな仕事内容
電気工事士のおもな仕事内容と弊社で行っている業務について解説します。
1.住宅の電気設備や配線工事
一般住宅の屋内、屋外電気設備や配線の設計、施工を行います。住宅におけるコンセントや照明器具、エアコンの設置工事から、建物の新築時の電気配線の設計・施工、配電盤や電気設備の設置、新しい配線や電気設備の追加までを電気工事士が担っています。
2.工場や施設、ビルの電気設備の新設、増設、メンテナンス
一般住宅だけでなく、工場、ビル、病院、公共施設や事業所などの電気設備の設計や施工も電気工事士が行います。一般住宅と同じくコンセントや照明機器、空調の取り付けをはじめ、電気設備の新設や増設も電気工事士の仕事です。
既存の電気設備を正常に動かし、経年劣化による故障や事故を防ぐための保守点検(メンテナンス)も電気工事士が行っています。保守点検の対象は配電盤や電気配線、大型機器の制御機器や変電設備など多岐にわたります。
3.屋外電気工事
前述した住宅やビル、施設内の電気設備の新設や増設、メンテナンスといった屋内での電気工事のほか、電気工事士は屋外での電気工事も行います。基本的には電柱を通じて各家庭や施設に正常に電気が送電されるための工事や保守点検を行います。基本的に電柱にのぼっての作業を行いますが、場所によっては地中に配置されている電線を取り扱うこともあります。
4.鉄道に関連する工事
鉄道に関する電気工事も、電気工事士が行っています。鉄道の安全かつ正確な運行を支えるために、以下の電気設備の施工や保守点検を行います。
・信号システム
・踏切
・各駅の証明
・通信設備
・電車へ送電する架線
・発電所、変電所などの電気設備
5.株式会社soraが従事する業務
上記の中で当社では、主に②の工場、ビル、病院、公共施設や事業所などの電気設備の設計や施工を担っております。
インフラが急激に発達したバブル期から20年~30年経ち、建物の経年劣化が進んでいるため、設備の入れ替えが必要な建設物がとても多い分野です。そのため当社では現在も安定した仕事量を確保できております。
また現代のインフラ、通信設備の技術の開発スピードはめまぐるしく日進月歩で進んでいるため、将来的にも安定した業界です。
電気工事士の資格の種類と取得方法
電気工事士になるためには、「第一種電気工事士」または「第二種電気工事士」いずれかの資格が必要です。それぞれの資格の違いと取得方法を解説します。
第一種電気工事士と第二種電気工事士の違い
第一種電気工事士と第二種電気工事士の違いを以下に一覧でまとめました。
第一種電気工事士 | 認定電気工事従事者 | 第二種電気工事士 | |
工事できる範囲 | 第二種電気工事士の範囲+最大電力500キロワット未満のビルや工場、大規模な店舗などの工事 | 電圧600ボルト以下で使用する最大電力500キロワット未満の自家用電気工作物 | 一般住宅や小規模な店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事 |
資格の有効期限 | 5年に一度の定期講習の受講が必要 | なし | なし |
活躍できる業界や企業 | 第二種電気工事士の活躍範囲+インフラ関連 | 公共工事関連 第二種電気工事士の活躍範囲+簡易工事 | ビルメンテナンス会社、電気工事会社など |
電気工事士資格の取得方法
第二種電気工事士の資格は、第二種電気工事士試験(学科(筆記)・技能)に合格し、申請すれば資格を取得できます。
認定電気工事従事者の資格は、第二種電気工事士の免状取得と実務経験が3年以上ある方に関しては申請のみで資格を取得でき、実務経験が3年に満たない方に関しては追加で、一般財団法人「電気工事技術講習センター」が行っている「認定電気工事従事者認定講習」を受けることで資格を取得できます。
認定電気工事従事者の資格を取得すると、第二種電気工事士では対応できなかった簡易工事が対応になります。
従来、第二種電気工事士から対応範囲を広げるには第一種電気工事士の資格を取得するしかありませんでしたが、一種の資格を取得するには3年の実務経験期間を要するため、認定電気工事従事者の資格によって、実務経験がなくても工事範囲を広げることが可能になりました。
第一種電気工事士の資格は、第一種電気工事士試験(学科(筆記)・技能)の合格に加え、3年以上の実務経験が必要です。
以前は大学や高専の電気工学科系卒業の方に以外は5年以上の実務経験を求められておりましたが、電気工事士法施行規則第2条の4の改正により一律3年の実務経験で統一されました。なお第一種の場合は資格取得後、5年に一度経済産業大臣の指定を受けた機関にて、定期講習を受講することが法令で義務付けられています。定期講習を受け忘れると資格の更新ができず、免許の返納通告を受けてしまう場合があることを覚えておきましょう。
電気工事士試験は、第一種・第二種ともに四肢択一方式のマークシートに記入(筆記方式)またはパソコンで解答(CBT方式)する学科試験と、実技による技能試験の2段階で実施されます。なお技能試験は出題候補問題が事前に公表されるため、試験対策がしやすくなっています。
電気工事士資格の合格率
電気工事士資格の平均的な合格率を以下にまとめました。
・第一種電気工事士…筆記試験48.8%、技能試験63.4%
・第二種電気工事士…筆記試験60.2%、技能試験69.4%
第二種電気工事士は6割以上の合格率があり、挑戦しやすくなっています。
電気工事士の資格を取得するメリット
電気工事士の資格を取得することで、さまざまなメリットが得られます。電気工事士の資格を取得することで得られるメリットについて解説します。
手に職がつけられる
電気工事士資格は、電気設備の工事や保守点検を行う上で必須となる資格です。電気工事士資格を取得することで、電気工事のプロとして活躍できる、手に職をつけることができます。電気工事士資格に定年制度はないため、一生働くための資格を身に付けたい人にもぴったりの資格です。
就職・転職に有利となる
電気は生活に欠かせないインフラのひとつのため、電気工事士は安定した需要のある資格です。求人も1年を通じて一定数出されています。電気工事会社や建設会社、ビル管理やメンテナンス会社では、就職の際に取得を必須としている企業も多いです。未経験から電気関係やビルメンテナンス関連の企業への転職を希望するときにも、電気工事士があることで就職や転職に有利となります。
収入アップが見込める
企業によって異なりますが、電気工事士資格を取得していることで資格手当が付くことがあります。年収アップを目指したいときにも、電気工事士資格取得は有効です。
受験資格に制限がない
第二種電気工事士試験は、受験資格に条件や制限がありません。年齢や経歴に関係なく、誰でも試験に合格すれば取得できます。第二種電気工事士資格取得後、現場での実務経験を3年以上積めば、第一種電気工事士資格にも挑戦できます。未経験からも取得しやすい資格と言えるでしょう。
趣味に活かせる
電気工事士資格を取得することで、電気設備の工事や保守点検に関する知識や技術を身に付けられます。電気工事に関連する業務に携わるだけでなく、自宅でのDIYなどで電気を取り扱うときにも活用できる資格です。
電気工事士の仕事に対するよくある質問
電気工事士の仕事に対するよくある質問を回答とともに紹介します。
電気工事士の将来性は?
電気工事士は、電気が使用し続ける限り需要のある職業です。今後も安定した需要が見込める高い将来性があると言えるでしょう。特に近年は少子高齢化の影響を受けて、電気工事士も人手不足となっています。電気工事士資格を活かして企業で働くだけでなく、副業としてアルバイトをすることも可能です。一度取得すれば一生使える資格のため、将来性の高い資格を取得したいという方にもおすすめの資格です。
第一種と第二種どちらの取得を目指すべき?
第一種電気工事士資格を取得するには、第二種電気工事士の資格を取得し3年以上の実務経験を積まなければいけません。そのためまずは第二種電気工事士資格を取得し、実務経験を積みましょう。第一種電気工事士資格を取得すれば、取り扱いできる電気工事の範囲が広くなるため、年収アップにもつながる可能性が高いです。
電気工事士の仕事はきつい?危ない?
電気工事士の仕事は基本的に立ちっぱなしです。配線や器具などの重いものを持ったり、屋外での高所作業を行ったりといった、体に負担のかかる業務も多くなっています。また、例年6~8月のエアコン取付作業のピークなど、繁忙期には激務となることもあります。ある程度の体力は求められると考えておきましょう。
ただし、実際の作業内容や稼働時間は就職する企業によっても異なります。なお休憩時間などはきちんと確保されています。
電気工事士資格は独学で取得できる?
電気工事士資格は独学での取得も可能です。ただし出題範囲が広いことと試験は年に2回のみとなっています。短期間で勉強しようとすると、対策ができない範囲が出てくるかもしれません。計画を立てて勉強を進めたり、過去問題を解いたりして対策をしておきましょう。
まとめ:電気工事士の資格取得までの道と株式会社soraの魅力
電気工事士の概要と仕事内容、取得するメリットやよくある質問について解説しました。電気工事士は生活インフラとして欠かせない電気の工事を担う職業であり、今後も安定した需要が見込めます。第二種電気工事士の場合は試験の受験資格や条件が特に問われないため、未経験から電気工事士を目指したい人にもハードルは低いと言えるでしょう。
未経験から電気工事士を目指したい、将来長く活躍できる資格を取得したい、と転職を検討している方はぜひ「株式会社sora」をご検討ください。当社は働きながら電気工事士資格の取得を目指せる企業です。従業員10名中資格保有率は100%、第一種電気工事士資格保有は80%に上ります。
就業から半年~1年で第二種電気工事士資格取得を達成、さらに実務経験をクリアしながら、現場での業務を通じて合格に必要な知識や技術を自然と身に付けられる環境が整っています。また資格取得ごとに昇給する評価基準を設けているため、資格取得で努力した分年収アップも目指せます。週休2日制(土・日)夏季休暇・年末年始休暇とカレンダー通りの就業形態となっていますので、無理なく働ける職場をお探しの際にも、ぜひご検討ください。